沖縄での土壌浄化法の講義・研修 2018.01.29,30
第3回おきなわ水環境セミナーに登壇 
講義する木村弘子理事
 1月29日には特定非営利活動法人おきなわ環境クラブの第3回 おきなわ水環境セミナーに木村弘子理事が登壇しました。おきなわ環境クラブでは、研修・セミナーを通じた水環境や水資源についての普及啓発事業、身近な水辺環境を活用した体験学習プログラムの実施に取り組んでおります。土壌浄化法の原理や実際の事例などを通して下水処理事業および水環境保全についての講義となりました。沖縄県下の自治体の方々にも参加していただく事ができました。読谷村からも参加していただきました。沖縄で土壌浄化法の説明会が頻繁に行われたのは、30年以上前の事になりますので、読谷村の若い担当の方々にも、沖縄における土壌浄化法が設置された経過も聞いていただく事ができました。

JICAの海外研修で講義・施設見学
講義の様子
 1月30日の午前中は、JICA沖縄国際センターでJICAの海外研修生に土壌浄化法の講義が行われました。簡素な技術の組み合わせである土壌浄化法は大きな関心を持たれています。
 土壌の持つ自然の力の説明の後、ニイミシステムの技術の説明を行いました。公園のような処理場の写真を見ると研修生の人々はびっくりしていました。沈殿分離槽と接触酸化槽の組み合わせで建設費も維持管理も安価ですむとの説明に、機械が少なくなるので安価になることがすんなり納得できるようでした。
 休憩を挟んだ後に、ニイミトレンチに関する説明を行います。土壌の持つ分解力の説明のため、ちくわの埋設実験の話をして、国に戻ったら是非試してみてくださいと話しました。沈殿分離槽とトレンチの組み合わせで、無動力で汚水処理ができる事に対して、みんな驚きと強い関心を持ったようでした。

楚辺浄化センターの見学
 午後からは、読谷村に移動し、楚辺浄化センターの見学を行いました。海の見えるとても景色の良い場所に設置されていますので、公園の佇まいのような雰囲気の下水処理場に感心していただきました。JICAの海外研修生への土壌浄化法の説明会が、いろいろなところから声がかかるようになりましたので、ブータンのモデル施設の設置が、周辺の国へと情報が伝わるようになり、正しい土壌浄化法が設置されるようになれば良いと思っています。